マンション売却のはなし 中編

前回はこちらです。

という事で、2,100万円の値段をつけたマンション売却がにっちもさっちもいかないので値下げさぜるを得なくなったのですが、その前に宅建業者に競売をかけることになりました。さあ、ハウマッチ?

何社か買い入れの希望があったそうで、最高値が1,820万円との事でした。また微妙なところを…。

業者が付ける値段としては悪くないとの事で、駅近物件というのがプラスアルファとして働いているみたいです。ただ、築年数や3月末引き渡しというのがネックになっているそうでして、これが仮に1月末引渡しであれば1,820万円ではなく1,900万円まで出せるとの話でした。業者的にも来年の市況は不透明みたいで、1月ならまだしも3月引き渡しとなると評価額もそれなりになるみたいで。

あと、もう一つ懸念点があります。マンションの理事会にて修繕積立金の値上げを検討していると言うのは知ってはいたのですが、営業さんが管理会社に確認したところ、12月実施の理事会にて案を決めて、3月の総会にて値上げ額を決めると言う具体的な段階まで進んでいるという話でした。今回購入を希望した業者はそれを踏まえての金額算出となっており、通常の売却ルートで一般の人に売る場合は修繕積立金の値上がり額が具体的に見えてこないと手を出しづらい恐れがあります。ならばこの宅建業者にうってしまうのも手か…。でも2,100万円で売ろうと思っていたのに1,820万円になるのはちょっと…。これだと仲介手数料も含めるとローンの残債は返しきれません。

と、うだうだ悩んでいたら別プランが爆誕。1月末退去で1,900万円で買ってくれるのであれば、1月末に家族4人で一時的に賃貸物件に引越し、今回購入した中古戸建のリノベーション工事完了後にさらに引越しするという荒技。引越し回数が一回多くなる事や、賃貸物件の初期費用を踏まえても差額の80万円ほどはかからないはず。

という案をうちの奥さんに提案したところ「小さい子供二人連れて2回引越しするのは大変すぎるでしょ」と一蹴されました。まあそうだよなー。4年前の引越しの時も、当時、娘はいなくてその時点で2歳だった息子の対応しながらってだけでも準備で死にそうになったからなあ…。引越し当日は夫婦揃って徹夜で作業してました。

2回引越しプランは無しとして、もう一つの案。宅建業者に売るとなったらフルリフォームとなるため、4年前にうちで購入した洗面化粧台とガスコンロもそのままでは廃棄されるだけなので、今回リノベーションする中古戸建に移設してちょっとでも費用を浮かせられないかとリフォーム屋の営業さんに聞いてみました。すると、「技術的には可能だけど、洗面化粧台については移設費用がそこそこかかるので正直新規で購入した方が良い、ガスコンロについてもせっかくだったら新しいものを買った方が…」と費用的なメリットはあまり無いみたいでした。

そうこうしているうちに宅建業者への回答期限が来ました。2,100万円の価格を下げて一般の人が買ってくれるのを待つか、ここで1,820万円で宅建業者に売ってしまうか。不動産屋の営業さんにしても、どちらが良いかはとても難しい判断との事。妻と相談しても結論は全く出ません。

①1,820万円で宅建業者に売却する → 1,999万円で売れるかもしれないという可能性が0になる

②値下げして一般の人が買ってくれるのを待つ → いつ売れるかわからない。修繕積立金の値上がり額が見えてこないと手を出しにくい。その値上がり額によってはさらに資産価値が下がる可能性あり。

ちなみに②のパターンで全く買い手が見つからなかった場合、再度宅建業者への競売にかけることは可能だそうですが、当然査定価格はさらに安くなるとの事です。きっと、良くても1,700万円とかになるんだろうなあ…。だったらこのタイミングで宅建業者に売ってしまった方がダメージが少ないような…。

そこで、ふと営業さんに一つ聞いてみました。

「宅建業者に売却した場合、うちでマンションに設置した3台のエアコンってどうなります?」

「家財は全て撤去が原則となりますので、シキシマさんの方で処分をお願いします」

mottainai精神が発動して宅建業者に売るのは止めました。せっかく買ったエアコンを無駄にするとグレタさんにも怒られますし。そこに論理性は一切なくただの感情論なのですが、一般の人に売ればエアコンも有効活用してくれると思い値下げに踏み切ることにしました。

先行きに不安しかありませんが、次回に続く

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